
狂うぜ先生の世界史講座・アメリカ編
〜南北戦争〜
「痛いよ〜!!」
「?先生、藪から棒にどうしたんですか?」
「痛いよ〜!!!」
「なんだかただ事じゃなさそうだな・・・」
「おティン○ィンが痛いよ〜!!!」
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「・・・・・・・・・・・・・・・・」
「えっぐ、ひっぐ(泣)・・・コレを見てよぉ・・・」
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「これはまさか・・・・貞操帯というやつでは?」
「こくり」
「おいおい先生、まさか人んちの奥さんに手を出したのか〜?」
「ちがうよ〜・・・ちょっと誘惑に耐え切れなくて、穿いちゃっただけだよ〜!」
「(誘惑?)しかし・・・こんなもん穿いたら間違いなく・・・」
「おティン○ィンの先っぽがズタズタだ!!」
「痛いよ〜!!!」
「・・・・・・・・・・・・バカ?」
「は〜い、今のでつかみはオッケー!今回もみんなで楽しく世界史を勉強しましょうね!」
「つかみはオッケーどころか、多分大半の人がヒいたぞ・・・」
「ヒくな、喰らいついてこい」
「知ってはいたけど、ムチャな人だなあ・・・」
「ちなみに陰茎が切断された時は、細いヒモ等で出血を止め、切断された陰茎はビニール袋に氷と一緒に入れ、袋の口をきつく結び、それを持って泌尿器科のお医者さんに行けば高確率でなんとかしてくださいます」
「あ・・・ありがとう志摩子さん!!」
「18へぇだな!」
「はいはいみなさん!頭切り替えていきましょう!
今回のテーマは南北戦争。
アメリカという国が真っ二つに分かれて戦った、アメリカ史の中でも最も注目すべき一大イベント!
日本でいえば戊辰戦争!みなさん!気合いを入れましょう!」
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「はーい!!」
「さて、と意気込んでみましたが・・・
南北戦争の歴史を学ぶにはまず、そのときのアメリカの背景を話しておかなくてはなりません・・・
その頃のアメリカ人はインディアンをぶっ殺しながら西へ、西へと進んでおりました
これを一般的に『西漸運動』と言います!!」
「先生〜またインディアンって言葉使ってるけど、ネイティブって言わなくていいの〜?」
「フム・・・でぃあっか君、カムイ伝事件って知ってますか?」
「エロい事件ですか!?」
「ちげーよ。・・・白土三平先生の漫画『カムイ伝』で「相手はめくらでねえか」という表現があったのですが、いつの間にやら「相手は目が不自由でねえか」というセリフに差し変わっていたという事件です」
「別に良いじゃないですか、めくらって差別用語なんでしょ?」
「その通りです。
しかし、カムイ伝の舞台となった時代の農民が「相手は目が不自由でねえか」なんて回りくどい言い方はしないでしょう。
このように、差別用語だからと言ってよく考えず神経質に差し替えていては、作品の持ち味や意味合い、テーマ性すら損ねる可能性があるのです」
「でも、インディアンをネイティブって言うことで、教科書や歴史事実の意味合いを損ねたりするのでしょーか?」
「・・・・・・損ねたりしないかもしれない」
「だったら今度から注意してモノを言いましょうね」
「・・・うぐぅ」
「ハハハッ!先生〜こむぎちゃんごときに論破されてんじゃねえよ〜」
「いくら先生でもこむぎごときに論理でひけをとるとは・・・・」
「・・・・?」
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「(・・・・なんでこむぎ(ちゃん)がここにいるわけ・・・?)」
「ふ〜・・・・病院いってきましたー」
「で、どうでしたか?容態は」
「身体は大丈夫なんですが精神の方にきてて・・・入院が必要だそうです」
「・・・・・誰が?」
「・・・・ありさちゃんが」
「・・・・なんで?」
「・・・聞かないほうが良いかと・・・・」
「もったいぶってないで教えろよ!」
「あのね、私がありさちゃんに『私肩こりがひどいの』って言ったの、そしたら・・・」
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「?」
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「肩こりって何?」
「え?みんなもありさちゃんみたいなこと言って…肩こりって肩の筋肉が強張って辛くなる事をいうんでしょ?」
「え?・・・そんな病気知らないぞ!!」
「えー・・・でぃあっか君は肩凝りになったことあるよね?」
「・・・・・ねえよ・・・・・・」
「あのですね、こむぎちゃん・・・欧米には肩凝りという言葉がないのですよ。
(あったとしても、辛いとかそういう概念はないのです)
ですから欧米の人たちは肩凝りというものにさいなまれずに済んできました。
海兵隊の強さも此処から来ているでしょう・・・」
「え!?・・・と、言うことは・・・」
「あれ・・・?なんか肩に違和感が・・・」
「お!オレもだ!!」
「なんだか急に肩が重くなったような…まさかニコルの怨念が…?」
「はい、知らなければ良いことをお前は彼らに吹き込みました
故に彼らは今肩凝りで苦しんでいます
ありさちゃんに至ってはこれから肩凝りに一生悩まされるという恐怖にさいなまれて入院してしまいました。
・・・つまり私はこう言いたい
どう責任とってくれるんじゃ!この豚娘がぁ!!」
「あ〜あ・・・肩がいてえなあ・・・」
「この痛みと一生付き合うのかなあ・・・・」
「まあまあ・・・その辺にしといたれや・・・」
「姐(あね)さん・・・・しかし・・・」
「ここは儂の顔を立てて・・・なあ(おもむろに頭を下げる)」
「ひぃ!姐さんほどのお方がそんなことしちゃあいけませんぜ!わかりやした、こむぎの野郎にはもう言いがかりつけませんから!!」
「わかればええんじゃ・・・」
「フレイ姐さん、ありがとう!」
「ええんじゃ・・・これをみてくれや・・・」
>超機動放送アニゲマスター2004年3月14日調べ
最も萌えるアニメキャラは誰か?
1位…木之本桜(カードキャプターさくら)
2位…咲耶(シスタープリンセス)
3位…朝倉音夢(D.C〜ダ・カーポ〜)
4位…花穂(シスタープリンセス)
5位…安藤まほろ(まほろまてぃっく)
6位…マルチ(To Heart)
7位…神岸あかり(To Heart)
8位…ホシノ・ルリ(機動戦艦ナデシコ)
9位…桜庭葵(藍より青し)
10位…中原小麦(魂狩・ナースウイッチ小麦ちゃんマジカルて)
「こむぎちゃんランクインしてるーッ!!!」
「・・・それってすごいことなの?」
「そらさん、あなたは極めて優秀な生徒ですが、ちょっぴりオタク方面にはうといようですね…
コレを見てください・・・」
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(TBSのなんかの番組より)
「ということは・・・このランキングに入る事は
民草から愛されている証拠!!?」
「その通りです、だので今回の授業にこむぎちゃんを呼んだのです。
人気があれば優遇される、これぞ実力社会です」
「実力社会ねえ・・・ヘタレの日本人に適応できるのかねえ?」
「実力社会の方がいい人材が育ちますよ、自殺者は増えるでしょうが」
「はい!辛気臭い話はもう結構!!
日本はこれから実力制度と年功序列制度の折衷が求められますね、誰もが皆実力あるわけじゃないんですから。
さっさと続き行きましょう。
えーと・・・アメリカが西へ西へと開拓を進めていき未開の土地(フロンティアという)をどんどん切り開いていく一方で国内で南部と北部の対立が激しくなっていきました」
「これからって時に・・・どうして一つに纏まれないんだ!?」
「まあ、国を一つにする前に色々な不満を全部吐き出しちまうのも大事だったんじゃないか?
その現象がアメリカなら南北戦争で日本なら戊辰戦争だったんだろ」
「その通りです、ですがケンカして不満を吐き出す-雨降って地固まる作戦-は同じ国民で同じ民族だったからこそ成功したように思われます。
現にパレスチナ・イスラエル問題はあんな膿吐きしてるのに、収まりませんしね」
「先生!北部と南部の対立の理由はなんですか?」
「はい、大まかに言ってしまえばアメリカ南部の州は農業大国を目指し、アメリカ北部の州は工業大国を目指したということなのですが・・・
試しに絵を使って解かりやすく説明しましょうかね!」
「先生の絵・・・『ミミズがのたくった』と表現すればミミズから「そんなに汚くのたくらねえわ!」と苦情が飛んできそうなほど汚い絵・・・」
「はい
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ボブ=アシモフさん(26)
南部出身
趣味・農作業をサボってサトウキビをかじること
座右の銘・Better an egg today than a hen tomorrow
「いや先生・・・どこからツッコんでよいものやら・・・」
「とりあえず…南=黒人という概念は間違ってます、南部のアメリカ人ももちろん白人です」
「Better an
egg today than a hen tomorrowって今がよければ全て良いって意味だろ?アンタ、南部の人馬鹿にしすぎだ」
「趣味がサトウキビをかじる事って・・・趣味じゃねえじゃん!」
「はいみなさん!アシモフ君のお陰で南部の人のかなり歪曲されたイメージがつかめましたね!
では、アシモフ君に当時の南部の人々の主張を喋らせて見ましょう!」
「お、おでの住んでる南部ではよぉ、綿花がよぉ、すっげえ盛んでよお、おっとおもおっかあもよぉ、綿花の仕事やってんだおー」
「・・・・」
「でよ、でよ、人手がよ、足んねぇんだよ、だからよ、おでたちはよ奴隷が必要なんだおー
そいでよ、そいでよ、バンバン機械輸入してよ、バンバン綿花売りてえからよぉ、自由貿易がやりてえんだなあ
自由っていい言葉だなーあはははは」
「コレちょっとマズくないですか?とりあえずゾマホンあたりは怒りますよ?
アフリカのひとがみんな裸でヤリ持ってるなんて考え間違ってるーよ!!」
「この人はアフリカ人じゃなくアメリカの南部の人だがな・・・」
「でも覚えやすかったでしょ?
まとめますと、南部の人たちは奴隷制賛成で自由貿易を希望していたということです。
続いて北部の人いきますよ?
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ジェイソン=アダムス(28)
北部出身
趣味・オペラ鑑賞
座右の銘・Might is right
「おいおい、ジェイソンの方は随分スマートだぞ!?」
「趣味・オペラ鑑賞って・・・こいつはどこまでインテリなんだ!?」
「座右の銘のMight
is right-勝てば官軍-も一見乱暴な言い草だが、アメリカの出来る男という感じがして逆に好印象だな!!」
「それでは今度は北部出身のジェイソンさんに語っていただきましょうか」
「私は、人が人らしく生き、人たることを拒絶する奴隷制を憎悪してやまない。
また、南部では自由貿易と意気込んでいるが、資本主義が発展した我が国はこれからは工業を発展させるべきであり、自国の工業を擁護する保護関税貿易を推進することをここに進言する」
「・・・こんなクールな口調で話されたら、誰だって正しいと思ってしまう!!」
「COOL!COOL!COOL!COOL!!」
「やれやれ…COOLがHOTになっちまった・・・」
「果たして元ネタがわかる人は何人いるんだろ・・・」
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理解しろ・・・COOLにな・・・
「はい、北部の人の主張がわかりましたね?
人権の面から奴隷制度に反対して、自国の産業を保護するために保護関税貿易を主張した。
北は保護、南は自由ですよ?」
「なんともはや・・・北とか南とか聞くと某半島を思い出してしまうのはオレだけだろうか・・・?」
「オレは北大路さつきと南戸唯を思い出した・・・」
「なんだかみなさん、今日はジャンプづくしですね・・・
さて、つづけますよ・・・
北と南はそんな違いがありましたが、まあケンカしないでやってきました。
しかし、そんなギリギリチョップな関係を崩すような事件が起こりました。
それがミズーリ準州の州への昇格です!!」
「準州から州への昇格ってどんなシステムなんですか?」
「はい、アメリカの州は北西部条例によって自由民五千人以上が住んでいれば準州として自治権が与えられ、六万人以上住んでいると州に格上げされます・・・
まあ、覚えなくても大丈夫ですよ。こんな問題出す教授は居ません。もしそんなヤツがいたら・・・
オレァ ギョゥジュゥヲ ムッコロス!!」
「オンドゥル語・・・時流に乗ってるな・・・」
「じ、自由民ってなんだ!?自由人ヒーローか!?」
「自由人ヒーローは柴田亜美先生の漫画、自由民とは奴隷じゃない人のことだ。
どうでもいいが、柴田亜美先生はどうしてあんなスケジュールでマンガが描けるんだ?
参考資料「Gセン場のアーミン」
いつかの一ヶ月のスケジュール
月刊ジャンプ80ページ
アニメージュ16ページ
週刊ファミ通8ページ
月刊ファミ通4ページ
ファンロード2ページ
単行本二冊の書き足し16ページ
計126ページ
「気にすんな。さて、このミズーリ州、位置が北部よりなのに奴隷州になりたいよぅと主張しました。
それには北部の人も南部の人も困ってしまいました。なぜなら当時自由州(奴隷反対集州)が11州、奴隷州も11州でバランスが取れていたので、ちょっとこりゃ新しい分け方しなきゃだぜ!という気運が高まりました。
で、そのとき結ばれた妥協案がミズーリ協定です。
この協定は、ミズーリ州が奴隷州であることを認める代わりに、マサチューセッツ州からメイン州を分離させて自由州にするというものです。
そして同時にこれから新しく出来る州は「北緯36度30分線」から北に出来たら自由州、南に出来たら奴隷州。だから恨みっこなしな!という条件もつきました。あら不思議、そしたら争い収まった(十兵衛ちゃん風)」
「それでも問題が起こってしまったんですよね?」
「はい、この協定の成立によって、カリフォルニア州が自由州に組み込まれることになります。南部の人々はそれを好ましく思わなかった・・・」
「カルフォルニアにめぼしい物ってなんかあったっけ?」
「さあ・・・ワインとコーヒーとオリーブオイルくらいじゃないか?」
「あと中国人ね」
「フレイ姐さん、追々説明するのでお控えください。
なぜ北部も南部もカルフォルニアを欲したかというと、当時カルフォルニアで金脈が発見され
ゴールドラッシュが起こっていたからです」
「ゴールドラッシュ・・・」
「知っているのかっ!雷電!!」
「ああ・・・わしもある本でかじっただけなんじゃが・・・
「ゴールドラッシュ」
正式名は金皇留怒羅津修(ごおるどらっしゅ)
1618年に女真族の長であったヌルハチが完成させた拳法「白沢拳(はくたくけん)」の最強にして最後の技。
白沢拳とは剣や戟に拳で対抗するために開発された拳法で、修得者は技の性質上強靭な拳を持たなくてはならず、そのため両拳に黄金を仕込み硬度を補ったという。
その黄金を仕込んだ拳を人間の腕の出せる極限の速度で打ち込むことが奥義「金皇留怒羅津修」であり、これを受けた海兵隊員が後に「黄金が押し寄せてきた」と述べたことから「ゴールドラッシュ」という名前がつけられた。
白沢拳は一子相伝の拳法だったが、ヌルハチの子ドルゴンに後継ぎが生まれなかったため、正当な白沢拳の継承者は絶えてしまった。しかし王の周囲の者たちが見様見真似で行ったのが現在普及している白沢拳のはじまりである。
女真族である某粒麺男の拳法も白沢拳の亜種であるというのは有名な話だ。
ちなみに白沢とは人語を解す八つ目の獅子で、徳のある王の元にしか現れないという。
ヌルハチは有徳の王だったのだろうか。
民明書房刊「まるわかり!世界キワモノ拳法大集合!」より
「そ・・・そういう意味だったのか・・・・」
「・・・白沢拳でググってもどのサイトも出ない・・・」
「そりゃ秘密の拳法ですから。
しかしながらここでのゴールドラッシュはカリフォルニアで金脈が見つかったという事なのです。
「その金目当てに中国からの移民が増えたのよね・・・チャイニーズは金が大好き、でもキムは世話がかかるから嫌い・・・」
「カリフォルニア州は移民の増加によって成立しました。
しかし、カリフォルニア州が成立し、自由州に組み込まれたために南北の勢力の均衡が崩れてしまいました。
しかしながら協定を破棄することもできず、南部は「逃亡奴隷取締法」の締結によりその場を譲りました。
「逃亡奴隷取締法って、どんな法律なんですか?」
「字のとおりだよバカちん、この法律が施行される以前は、奴隷は北部の州に逃げ込めば身の安全は保障されていました。
ちなみに脱北者は南に逃げ込むだけじゃダメですね、他の国の大使館に逃げ込みましょう。
さて、しかしその法律が施行されてからは、北部へ逃げ込み、暮らしていた元奴隷でも裁判にかけられたり、南部のプランター(大土地経営者)に引っ立てられて強制的に労働させたりされるようになりました。
つまり、奴隷でなくても黒人なら勝手に逃亡奴隷ということにして掴まえて、タダの労働力にしちゃうわけです」
「それじゃまるで北ちょ・・・南と北が反転しているわけか・・・」
「片方がなんちゃって人権国家なのも某半島に告示しているな・・・北部のやつらもアイルランド人やチャイニーズにはやたら冷たかったからな」
「さて、この時、こんなヤヴァイ状況を小説にして、多くの人にその現状を知ってもらおうと作品を出したのがストウ夫人です、作品名は「アンクルトムの小屋」!!」
「ストウ夫人って・・・夫人って・・・本名で呼んであげれば良いのに
ハリエット・ビーチャー・ストウというハイカラな名前で」
「そんな名前、長くて覚えられないよ・・・」
「世界史の名詞は長くてナンボよ
ヴィットーリオ・エマヌエーレU世
マルクス・アウレリウス・アントニヌス
ボロモトナイローカナート
開天行道肇紀立極大聖至神仁文義武俊徳成功孝皇帝・・・」
「まあその辺は気にしないで行きましょう。夫人ってのは敬称なんですから、怒る必要はないですよ」
「しかしながら・・・そんな小説で人々の心を動かせるのか?」
「さあな、エヴァ読んで母親殺す奴はいたが」
「いやはや、出版物は侮れません、現に教科書一つ取ってみても私達を実にスムーズに洗脳しているじゃないですか。
私は、日本人の心は自虐によって動き、アメリカ人の心は正義(ジャスティス)によって動くと考えております。
次回の講座に組み込まれる予定の米西戦争は、新聞社が部数をのばすために、政治のわからない労働者たちの義憤を掻き立てる思想書みたいな新聞発行したアオリで起きましたしね」
「そうだな・・・今アメリカで実写のエヴァンゲリオンを撮ってると聞いたが・・・
加持「オイみんな!シンジが使徒を倒したぜ!!」
トウジ「イヤァーッホウ!!」
ケンスケ「祝杯をあげようぜ!!」
シゲル「正義は勝つ!!」
エアロスミス「ドンワナクローズマイアーイズ!!」
こんなの作りそうだしな・・・」
「それに、リンカーンは南北戦争のさなかにハリエット・ビーチャー・ストウにこう言ったらしいです。
『あなたがこの戦争を引き起こした小さなご婦人ですか』と
そう言わしめるくらいの影響力はあったんだと思います。」
「さすがそらさん、見事な予習です。
さて、そんな折、カンザスとネブラスカが州に昇格する事になりました。
ミズーリ協定により位置的には当然自由州になるはずですが、そこに南部が待ったをかけたのです」
「ナジェダ!!?」
「はい、実はミズーリ協定というのは非常に巧い協定で、ぶっちゃけ北緯36度30分より南に新州が出来る可能性は非常に少なかったわけですよ。
南部もだんだんそれがわかってきましたから「カンザス・ネブラスカ法」を成立させて対抗したのです。
この法律は、南とか北とか位置なんか関係無しに、住民の投票で自由州か奴隷州か決めちゃおうよ!というものでした。
この法律によってミズーリ協定は破棄されしかも北部にも奴隷州が出来る可能性が浮かんできたわけですから北部はいよいよ面白くない。
故に奴隷反対政党である共和党を創って団結を深めました」
「でも先生よう・・・前新聞で共和党の党員なのにひっでえ黒人差別して問題になった人が居たんだけどよ・・・それは一体どういうことなんだ?」
「まあ、政党を金儲けのための徒党としか考えていないんでしょうね、そういう人は。
そんなもんですよ、沢山人が居ればそういう鬼っ子が必ず一人はいる。
日本でいうなら民主党のカンチですよ」
「カ〜ンチ、MXしよ(はあと)」
「しねぇよ!!そんな危ねぇこと」
「・・・スーパロボット対戦MXをいっしょにやりたかっただけなのに・・・
亞里亞・・・くすん」
「す、すまない!オレはてっきり・・・」
「ファイル共有ソフトのことだとでも思ったの?」
「知ってんのかよ!!確信犯だろ!アンタ!!」
「いざあく君、確信犯とは道徳的・宗教的・政治的な信念に基づき、自らの行為を正しいと信じて犯行を行う人のことを指すわ・・・わざとやってる犯人という意味ではないの・・・勉強になった?」
「あ、ああ・・・」
「おいおい・・・間違って覚えてしまいがちな単語を訂正するのは、クラス1の常識人たる私の役目じゃないのか!?」
「ありさちゃんの次に消えるのはかがりちゃんか・・・・(ボソッ)」
「はいはい、雑談はそこまで、誰がリストラされるかは次回の授業でおのずと解かるでしょう。
さてさて、そんなこんなで南部と北部の争いが続いている中で共和党から大統領が出ました。
その名も第16代大統領エイブラハム・リンカーン!!」
「あ、髭のおじさん」
「おお!こむぎちゃんにしては良いところに目をつけましたねえ・・・
リンカーン当選の切り札はまさに髭でした!!」
「髭ねぇ・・・あんな小汚い髭の何処がいいのかしら?関羽雲長や長岡外史の髭の方がウン十倍とカッコイイわ(関羽の髭など見たことないけど)」
「あんまりリンカーンを虐めないで下さい、彼は非常に辛い人生を送っているのですよ・・・
1831年・事業に失敗
1832年・州議会選挙に落選
1834年・当選
1835年・恋人死亡
1836年・神経衰弱を患う
1836年・議員選挙に敗北
1840年・大統領選挙人団に選ばれず
1843年・下院議員選挙に落選
1846年・当選
1848年・落選
1850年・上院議員に落選
1856年・副大統領に落選
1858年・上院議員に落選
(参考資料・ジャンプコミックス・アイシールド21・3巻)
この他にも小学校を中退したり、破産したり、借金に15年間苦しんだり、色々ありました。
今の若い人なら自殺モンですよ、でも彼はめげませんでした。
ですからリンカーンはアメリカ人に愛されているのです。
今でも「アメリカで一番尊敬されている大統領は誰か?」とアメリカ人に聞けば、多くの人がリンカーンと答えるでしょう」
「確かに泣ける話だ・・・が
髭はどうした?髭の話が全く出てないじゃないか!?」
「ち、人がリンカーンの不遇な人生に思いを馳せて感動している時に…無粋な女だ・・・
まあいいです、リンカーンの髭にはこんなエピソードがあります。
選挙に出馬したリンカーン、しかしながらやはり人気はふるいません・・・
そんな折、彼のもとに11歳の女の子から手紙が届きました」
「いいないいなー!!オレが11歳のおにゃのこから手紙もらったら、枕の下に入れて毎晩その子の夢を見るよう努力するぞ!!」
「オレなんかその手紙を口に含んだり、匂いをかいだり、股間に擦り付けたり、とにかく思いつく限りなんかやってみるぜ!!」
「・・・この外道どもが」
「まあ、おふた方の気持ちは分からないでもないのですが、ここでは捨て置きます。
さて、その手紙の中身は
髭を書き加えられたリンカーンの選挙ポスターと彼女のメッセージでした。
曰く「貴方みたいにお顔の細い人は、髭を生やすともっとカッコよくなるはずです。女の人は髭を生やした人が好きですから、こぞって貴方に票を入れてくれるよう夫に頼むはずです」
当時、女性には選挙権がなかったわけです。
で、11歳のおにゃのこの意見を真に受け髭を生やしたリンカーンはみごと大統領になれたのでした。チャンチャン」
「なるほど・・・二重の意味で信じるものは救われるお話でしたね・・・」
「二重の意味って?」
「(分かれよ)あんなに失敗ばかりの人生でも、彼は自分が頑張れると信じていたから諦めず、目的である大統領にもなれたんでしょ?と、同時におにゃのこを信じて髭を生やしたのがもう一つの意味。ってこと」
「へぇ〜(死)」
「さてさてさて、リンカーンの大統領当選に対して南部の6州(のち11州)はアメリカ連合国を結成し、アメリカ合衆国から離脱しました。代表者はジェファソン・デヴィス、首都はリッチモンド!」
「とうとう始まるんだな・・・戦争が」
「むふふ・・・もうすぐですよ、もうすぐ。
しかしながらこのジェファソン・デヴィスという男、奴隷制を完全肯定するちょっとヤバめの男でした。
彼は裕福な大農家に生まれました。そこの奴隷たちは一種の自治権を与えられ、教育も受けさせられ、十分に食料も与えられていました。故にジェファソンは「白人に劣る黒人は、奴隷制によって白人になんらかの庇護を受けながら暮らしていくのが最も良い!」と考えるようになりました。
黒人を奴隷農場という箱庭に閉じ込めて、カミサマ気取ってたんでしょうね」
「視野の狭い指導者ほど恐ろしいものはないな・・・コイツはあんまり実権がなかったようだが・・・」
「そして1861年の四月、南部側のサムター要塞砲撃により南北戦争(CIVIL WAR)の火蓋が切られたのです!」
「な・・・長い・・・これでやっと本題に入れたというのか・・・」
「さて、1850万人の人口を有する北軍に対し、人口550万人の南軍では勝機は万に一つもないと考えられていました。しかし、戦争当初の東部戦線では南軍が優勢に立っていたのです。
その東部戦線の南軍を指揮していたのが、名将の誉れ高いリー将軍です!」
「え!?李(リー)?」
「こんな時から暗躍していたのか・・・コリアン・・・」
「いいえ・・・彼の名は
ロバート・エドワード・リー、れっきとしたアメリカ貴族です。
彼は元々は奴隷制に反対していたのですが、故郷のヴァージニア州がアメリカ連合国に加入したため、故郷に戻り、南軍を指揮する事となったのです。
彼は敵味方にも好かれた名将で、戦争後はワシントン大学の学長を務めました。
賊軍なのに、この誉れ高き扱い・・・私は彼と秋山好古を重ねたり重ねなかったりします」
「北軍と南軍か・・・確か、南軍の方が将軍の質は良かったんですよね?」
「一概にそうは言えませんが・・・南軍には基本的に人格者の将軍が多いのですよ。トーマス・J・ジャクソンやジョセフ・ジョンストンのような・・・
奴隷制を肯定しているのに、なんとも不思議ですね。まあ反面、フォレストのような異端児も居たわけですが」
「なんだか名前ばっかで凄さが伝わらないな・・・先生、ちょっくら詳しく説明してくださいよ」
「ふむ・・・それは追々お話しましょう。
さてさて、東部戦線で痛い目をみた北部の政府は関税を引き上げました。これにより商工業資本家の支持を得たのです」
「商業資本家って・・・ミュラー家とかですか?」
「いやあ・・・そこまで詳しくはわかりません・・・しかし、ミュラー家ってワインのミュラー家のことですか?
よく知ってましたねえ・・・」
「いやあ・・・BPS-バトルプログラマーシラセ-で三浦プログラミングの校長がミュラー家の出身だったんですよ」
「まうまうっ!!」
「ふーん・・・まあいいや
さて、商工業資本家の支持を得た北部は、今度は西部農民の支持を得るためにホームステッド法を成立させました。
この法律の内容は、西部開拓者に五年間の定住と開拓を求める代わりに160エーカーの土地を無償で与えるといった内容でした。プーさんの住んでいる森が100エーカーでしたから、一介の農民が広大な土地を手に出来るようになったのです。まさにアメリカンドリーム!!」
「アメリカンドリームって、元々は西部開拓農民のための言葉だったのね・・・
決してカレイドスターを目指す日本人やラスベガスで一発当てて大金持ちになるとかそういう人が使うものじゃないのね・・・」
「いいんです。日本人はジャパニーズドリームやらジャパニメーションだかを見てください。無理してアメリカ人の真似をせずとも良いのです」
「せ・・・先生・・・・(感動)」
「うむ。
多くの国内の支持者を得た北部政権はこの戦争の最大のミソである、虎の子を放ちました。
この虎の子が国内外の多くの支持を得るようになります。
それがリンカーンの奴隷解放宣言です!」
「そしてその宣言が出されたから、イギリスやフランスの南北戦争に介入して旨味を吸おうとする作戦がし難くなったんだよな。人権マニアの国民に反対されるから」
「OKですかがりさん、よく勉強してきましたね。
さてさてさて、南部の将軍の代表格がリーでしたら、北部はグラントでしょう。
兵士を最前線で戦わせ、砲弾などの消耗品をどんどん使わせ、その補充に工場をフル稼働させ、戦争特需でボロ儲けというアメリカの物量戦の伝統を始めた人です」
「そういえば織田信長も最初の桶狭間の戦い以来は、兵数も物量も圧倒的な差がないと相手に戦争をしかけなかったという記述が・・・」
「そうです、奇襲攻撃の危ういことを信長は実行者だから知っていた。だからそれ以後の戦いでは用いなかったのです。
さて、北軍の武将にはグラントの他にシャーマンという男がいます、みなさん知ってのとおりシャーマン戦車にその名前が使われていますね」
「シャーマン・・・魔砲少女4号ちゃんにも出てきたな!4号ちゃんの友達で!」
「ああ!最初は4号ちゃんを倒すべく送られて来た刺客だったんだけど、だんだん仲良くなって、もと居た組織から抜けちゃうんだよな!」
「なによ・・・それ・・・?」
魔砲少女4号ちゃん
少年エース連載中の漫画成恵の世界のヒロイン七瀬成恵の恋人・飯塚和人がハマっているアニメ。
ポジション的にはぷにぷにぽえみぃのようなものだろう。
登場キャラクター達は第二次世界大戦中の戦車をモチーフとされている。
例)4号ちゃん→W号戦車(長砲身故の射程距離が魅力の戦車、砲弾も四種類と多くなにかと主人公っぽい万能な機体)
シャーマンちゃん→シャーマン戦車(量産が可能な戦車、追加装甲により防御力(笑)も高い)
ミス・パンター→X号戦車パンター(パンターとは豹の意味、毒ガス対策が施された機体)
6号→6号戦車ティガー(ドイツ軍最強の戦車、恐ろしく燃費が悪いがその性能は他国の戦車の追随を許さない)
局所的に大人気で、ドラマCD・成恵の世界スペシャル・スチールハートでは4号ちゃん数話が収録されることに。
キャストは大当真名花(4号ちゃん)に西村ちなみ、ケイ・シャーマン(シャーマンちゃん)に田村ゆかり、6号に斎賀みつきとムダの限りを尽くした豪華なものであった。
特に西村ちなみの言うキメ台詞「恋と平和の魔砲少女、あなたの胸に直撃よ!」に私がどれほど心ときめいたかは言うに及ばない。
ちなみに成恵の世界はアニメ化を果たし、ついでに4号ちゃんの勇士をアニメでも見られるかと思ったところ、痛恨のキャスト変え。
ランティス優遇のキャストからは以前4号ちゃんに感じたトキメキは少しも感じられなかった。
これは余談だが、私は4号ちゃん、シャーマンちゃんのキャストが変わったのと並んで、八木はじめのキャストが渡辺明乃から変わった事を未だに許していない。
この文を読み興味を持った人は今すぐアマゾンで取り寄せる事を勧める。
民明書房刊「たなか随想録・成恵の世界編」より抜粋
「なんとも言えないな・・・」
「そういや、3号ちゃんってドラマCDでは敵だったけど、マンガでは急に仲間になってたよな」
「ああ、ファンとしてはそこら辺をしっかり描写して欲しいよな!」
「知らねえよ。
ええと、そのシャーマン、ジョージア州で大規模な焦土作戦を行いました。
焦土作戦の戦略的意味合いは非常に大きいです。作物やら建物やらすべてを焼き尽くして敵になにも与えませんからね。
近代で焦土作戦が効果的に働いたものの例としては、ロシアによるナポレオン軍への焦土作戦や、明による朝鮮焦土作戦ですね」
「え!?朝鮮で焦土作戦をしたのって秀吉軍じゃないんですか?」
「そんなことしても、秀吉軍になんのメリットもないわ。
そこら辺の畑や山を燃やして、秀吉軍に食料を与えないように、明軍がやったというならスジは通ってるけど。
だからたまに朝鮮のやつらが秀吉のせいで発展が遅れたとか言うけどとんだ・・・」
「ストップ!ここから先はある事情でオフレコです。メンゴ。
さてさてさてさて、ジョージア州を燃やしたシャーマンは南部の人から悪夢の代名詞のように扱われました。
第二次世界大戦中も、『シャーマンなんて名前のついた戦車に乗れるか!』と、シャーマン戦車に乗る事を拒否した南部出身の兵士もいたそうです」
「シャーマンはいい戦車なのに・・・もったいない」
「そうか?ドイツ製の戦車に比べたら、その性能は足元にも及ばないがな!!」
「そうですね、私もドイツの戦車は好きですよ。でも量産できないのはイタイですね。
例えるならシャーマン戦車はゾック、ドイツの戦車はパーフェクトジオングでしょう。乗り手もシャアです。
でも、ゾック100体に対してジオングは一体という感じでしょうか、物量の前にはどんな名機も無力です。
さて、そんな悪名高いシャーマン、そんな彼にさえ「悪魔」と言われたのが南部の騎兵隊指揮官のフォレストです。
私が思うに、この戦争の中で一番戦争が上手かったのはリーでも、グラントでもなく彼でしょうね・・・」
「・・・その男は何処がすごいのかしら?」
「はい、彼は多分、騎兵のなんたるかを知っていて、最も良い運用法を知り実行していました。
フレイ姐さん、騎兵の用い方でどんなものが思い浮かびますか?」
「・・・偵察?」
「それもあります、他に伝令、補給なども騎兵の仕事ですが、それよりもっと重要な仕事があります」
「奇襲による突撃ですね」
「その通りです、騎兵というのはその機動力を生かした逆落としによる奇襲が一番の武器なのです。
そしてその逆落としには大勢の騎兵が参加しないと効果は薄れてしまいます。
さらに、騎兵というものは的が大きく防御力が弱い、奇襲に失敗すれば赤子の手を捻るように射殺されてしまうでしょう。当時にはガトリングガンというものがありましたからね・・・以上の事から、何かわかりましたか?」
「つまり、騎兵は奇襲の機会を逃がさず、確実に成功させられる奴が指揮をしないといけないって訳か・・・」
「おお!正解です、さすがナポレオンの国の子ですね。
そして奇襲の機会を逃がさない云々というのは努力でどうにかなる感覚ではないのです。
生まれついての才能なのです。
歴史上でもこの才能を持った者は少ないです。ナポレオンや織田信長、源義経、秋山好古・・・そしてこのフォレストでしょう。ちなみに日本人を多く上げたのは今日の気分です」
「なるほど、フォレストの才能のことは分かったが、どうして悪魔なんかと呼ばれているんだ?」
「はい、それは彼が非常な白人優越主義者で、容赦なく黒人やインディアンをぶっ殺死まくったからです。
たしか黒人の捕虜300人を殺しましたね、黒人の捕虜なんかいらねーよ!ってノリで。
ちなみに彼は戦争終了後、KKK(クー・クラックス・クラン)の一員となりました」
「ナチュラルの捕虜なんかいるかよ!」
「KKKって・・・ジョジョの奇妙な冒険ストーンオーシャンで、ウェザー・リポートをボコボコにしたやつらか!?」
「ヘルシングのマルタ騎士団もまるっきりKKKだったわね」
「そうです、彼らは顔を覆う白い頭巾をかぶり、黒人たちを迫害します。
たまにユダヤ人や黄色人種も迫害されます。こまった連中です」
「なんだか投げやりな意見だなあ・・・」
「ええと・・・授業はどこまで行きましたっけ?」
「ええと、北部の代表的な将軍はグラントというあたりで脱線しました」
「ああ・・・そうでした、そうでした。
え〜と・・・色々小競り合いがあって、結局は物資不足の南部が南北戦争最大の戦いであるゲティスバーグの戦いで負けました」
「・・?あれ先生、血沸き肉躍るゲティスバーグの戦いのエピソードとかないんですか?」
「多分あるでしょうが、ここでは言いません。
知りたかったら自主的に「制服画報」の同人誌でも読んで勉強してください。
授業でやらないところを自主的に学ぶことも世界史の楽しみだと私は思っています」
制服画報の同人誌自体は読んだことないけど
「な・・・なるほど・・・」
「さて、ここでリンカーンは『ゲティスバーグ戦没者追悼演説』というタイトルで一発演説をぶちかまします。
このときにあの名文句『人民の人民による人民のための政府』という言葉を使います。
よく、大統領選挙の時に言ったと思っている人が多いですが、大きな間違いですよ」
「よく、『民衆を導く自由の女神』の絵をアメリカ独立戦争の絵と勘違いしている人が居るのと同じだな」
「はい。そしてなんやかんやあって首都リッチモンドは陥落。
リー将軍がグラント将軍に降伏して、一応は南北戦争は終わったという事になりました」
「お・・・終わったのか?終盤やたらはしょったが・・・」
「いやあ・・・戦争が終わった後は色々条約とかうるさいだろ〜まだおわらねえんじゃねえか?」
「そうですねディアッカ君、しかし今回は対外戦争ではないので、うっとうしい条約関係のものはありません。他国もこの戦争に介入しませんでしたしね。
まあ、これからやるのは南北戦争の後どんな変化が起こったかということです。
少し長くなるかもしれませんが試験に出ますので、一応聞いてやってください」
「(?今日の先生は結構下手にでてるなあ・・・)」
「えーっと、南北戦争が終わった後に奴隷制度を廃止を盛り込んだ憲法、修正13条が発布されました。
でも憲法を変えただけで今まで黒人を差別していた人たちの気持ちが変わるはずありません。
そのため北部は「再建法」を発布し、黒人に市民権と選挙権を与えました。
しかしそれも形だけのもの、先立つもの(つーか金)がない黒人達は結局自立できず、今までこき使われていた地主のもとに帰らざるをえなかったのです」
「そういや、マーチン・ルーサー・キングJrが出てくるまで黒人差別問題は続いてたんだよなあ、すっかり忘れてたぜ」
「マーチン・ルーサーをドイツ語読みするとマルチン・ルターだ!」
「さて、南部が北部の支配を受けなくなってからというもの、南部の人々は合法的に黒人たちを差別しました。
人頭税をとったり、読み書きのテストをやらせたり、善良な市民である事を証明するため白人のサインもらってこい!
などなど・・・人頭税が払えなかったり、読み書きのテストに失敗したりすると公民権、選挙権が剥奪される仕組みでした。
「そんな学のない危険な黒人たちは、我々の農場でシェアクロッパー(小作人)として死ぬまで働かせてやるからこっちこいや!!」といった具合に・・・
と、このようにアメリカは黒人差別というガンを抱えたまま発展していくのでした・・・おしまい」
「なんとも救いようのない終わり方だな!!なるたるか!?」
「いやあ、黒人の不遇な歴史を振り返るとついつい鬱になってしまうのですよ・・・
悪い癖ですね(苦笑)」
「・・・あれ?そういえばこむぎちゃんは?」
「そういえば『焦土作戦』のあたりから姿が見えないな・・・一体どうしたんだ?」
「あ!!あれを見ろ!!」
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「麦(ムギ)だ!それも一面の麦畑だ!!」
「ま・・・まさかこむぎちゃんは・・・?」
「おめでとうこむぎちゃん・・・やっとりっぱな小麦になれたんだな・・・」
「え!?あれこむぎちゃん!?」
「ええそうよ・・・こむぎちゃんと別れるのは辛いけど、これで彼女の夢が叶ったんだもの・・・
さあ!ここは涙を拭いて彼女の晴れ姿を見つめてあげましょう!」
「小麦ちゃん・・・いい小麦に育ったな・・・・(涙)」
「ああ!あのこむぎがあんなに青々としたいい小麦に育つなんて、思いも寄らなかったぜ!」
「・・・・(わけがわからん・・・それに・・・)」
「めでたいなあ!今日はこむぎちゃんの小麦、というか小麦ちゃんをつかってパンを作るぞ!」
「じゃあ私はスパゲッティを作るわ」
「うぅ・・・(涙)ありがとう、こむぎちゃん・・・あんないい小麦を残してくれて・・・・」
「(・・・・・・あれ大麦なんだけどなあ・・・・・・)」
「おやおやみなさん、騒ぐのは授業が終わってからにしてくださいよ。
さて、次回の授業ですが南北戦争の後から世界恐慌までをのんべんだらりとやっていきたいと思います。
なかばつなぎで」
「そうなると、タイトルはどうしますか?」
「ふ〜む・・・まあ
『アメリカの対外政策』とでもしておきましょうか。
それではみなさん、しっかり予習をしてきてくださいよ!」
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「はーい!(ウェーイ!)」
「それではみなさん!次回の授業までシーユーアゲイン!!ばっはは〜い・・・」
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「(前回私がノリで言った次回予告の
小麦の大逆転が小麦から大麦になることを意味し、『奇跡を体感する』の奇跡が人が植物に変わってしまう怪異を指すとしたら・・・
私の次回予告は絶対だというの!?
そうすると・・・私のまぶたの裏側にフラッシュバックする燃える国会議事堂の姿も何かを暗示しているというの・・・?)」
「世界史講座に起こった異変は、少しずつ、それでいて確実に生徒たちを蝕んでいく・・・
これから一体どうなってしまうのだろうか?
そして、こむぎはどうなってしまったのか?
次回の世界史講座をお楽しみに・・・・」